今、ここ

ホメオパシーの相談会では、現在の症状の原因を探るために、個人史だけではなく家族史にまでさかのぼることもあります。体と心には密接な関係があるために、時には触れたくない過去を掘り起こすこともあります。出てきてしまった記憶を処理するのはかなり大変な作業です。一人で立ち向かうのに非常な困難を伴うこともあります。

現在の自分を作り上げているのはこれまでの経験と記憶です。でも、過去は修正がききません。

あの時○○さんがあんなことを言わなければ…

もう何十年も前のことをあたかも昨日のことのように再現してしまう…

一方で、まだやって来もしない未来のことを不安に思ってしまう。

ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう…

過去も未来も、私たちはコントロールすることはできません。それを憂うために時間を使っても、過去は変えられないし、未来に関してはその不安を引き寄せかねません。

私たちにできる最高最善のこと。それは「今、ここ」に集中することだけです。今、目の前にあることに精一杯に取り組む。頭の中に想像を巡らせるのではなく、目の前のやるべきことに集中すること。

先日、『谷川俊太郎質問箱』という本を読みました。ほぼ日刊イトイ新聞で過去に連載されていた記事をまとめたもので、読者や谷川先生のお知り合いから寄せられた質問に、谷川先生が答えていく形式の本です。質問自体も面白く、こんなこと疑問に思う人もいるんだあ、と思う一方で、谷川先生の答えの方も、とてもまじめだったり、ユーモアにあふれていてくすっと笑ってしまうようなものもあり、後でもう一度読んでみたいなあ、と思っています。

その本の中に、「自分は心配性だが、心配は必要?」という質問があり、その答えの中で、動物には「今」しかないんだ、ということを書かれていました。「今」しかなければいらない心配はしなくて済むと。

また、もう一冊、今読んでいるミニマリストの本の中にも、人間は一日に6万のことを考え、その95%は昨日と同じことを考えていて、さらにそのうちの80%はネガティブな考えなのだ、と書いてありました。こんなことを聞くと、考えるのがアホらしくなってきます。

恐らく大昔の人間がそうであったように、「今、ここ」に全力投球して生きること。そうすることに、小さなことに感動したり、感謝したりできる、幸せで健康的な生活を送るためのヒントがあるような気がしませんか?

まずは一日の内で時間を決めて、少しずつでも、目の前のことに集中する習慣を作ってみませんか?

今より少し、生きるのが楽になるかもしれません。

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